メタ・ノート

青空文庫リーダー「i文庫HD/i文庫S」iOS 7対応版のお手伝いをしました

Nagisaworksさんから提供されているi文庫HD及びi文庫SをiOS 7対応するということで、今回もアイコンと本棚周りのデザインのご依頼を頂きました。

i文庫といえば、スキューモーフィックデザイン(Skeuomorphic Design)の代表的なものともいえますが、今回のアップデートがiOS 7に対応ですので、画面デザイン周り(特に本棚画面)は非常に悩ましい部分で、@nagisawks さんとの打ち合わせでは、そのことを詰めてお話ししました。

結論的には、NagisaworksさんのBlog(NagisaWorks » i文庫HD / i文庫S 3.0.0 for iOS7)のリリース情報にもありますが、

iOS7はフラットデザインだとか云々とか言われたりもしていますが、別にそんな方向のデザインに固執しているわけでもなく、要は本質でない余計な過剰デザインをやめコンテンツを見せることに集中すればよいのではと判断しました。

ということで、これには私も同感でしたので、iOS 7寄りにはするんだけども、今まで使っていたアプリの見た目と使用感覚(体験)を極力損なわないように調整してみました。

結局のところ、OSが大幅に変わったからと言って、使用感覚(体験)を犠牲にしてまでアプリを変更しないといけないことはないでしょうし、一般的にはどうしても今まで使い慣れたものに引きずられてやいのやいのということになりますから、Appleさんは将来的なことを見据えて大幅に手を入れたのでしょうけれど(個人的にはiOS 7自体、構造的にはとても良くできたOSだと思っています)、アプリ側としては、新しいOSの恩恵をうまく取り入れながら、違和感が出ない程度に段階的に移行できるのがベストなのかな、というところです。

制作にあたっては、途中、もぎたてフレッシュでキュアピーチなビデオを参考に熟考したり、いや、むしろハートキャッチでしょうというツッコミを頂いて、再びビデオで確認したりという工程を経て、というのは半分冗談ですが、半分は「あーなるほど、なるほど。」と納得しながら完成に至りました。
※ 何を言っているか分からないと思いますので、詳しくは上述のNagisaworksさんのBlog(最後のP.S.辺り)をご覧下さい 😛

アップデート後の画面だけを見ると、何か明るい印象にはなったけれど、ん?どこが変わったの?というレベルかも知れませんが、以下の比較画像をご覧頂けるとその調整度合いはお分かり頂けるかと思います。

i文庫HDアプリの新旧デザイン比較

ちなみに、アプリアイコンはこんな感じです。

i文庫HDアプリアイコンの新旧デザイン比較

こちらも少し重厚感のあったピクトグラムを、ライトな感じにラインの太さを調整したり、こねこねと仕上げて納品しました。

アプリのデザイン以外でも、iOS 7以降の機能になりますが、読み上げ機能の追加やAirDropによる機種間ファイル受け渡しといったこともできるようになり、益々便利にユーザー体験が豊富になっています。

docomoでも遂にiPhoneの取り扱いが始まりましたし、iPhone初めましてな方やまだお使いではない方も是非ご利用下さいませ。

▼i文庫の入手先
iTunes App Store:
i文庫HD
available on the app store

i文庫S
available on the app store