「プロダクト・プレースメント」、「ブランデッド・エンターテイメント」
昨年暮れから今年のはじめにかけてアメリカで話題になっていた、「プロダクト・プレースメント」、「ブランデッド・エンターテイメント」という言葉。
「プロダクト・プレースメント」は、HDD/DVDレコ−ダーの普及によるTV番組の視聴方法の変化で、従来のマス媒体であるTVコマーシャルが、CMスキップ機能等により効果を発揮できなくなりつつあるため、それに代わり、映画やTVドラマなどの番組自体に商品を登場させる広告手法です。
そして、企業のブランドや商品を前面に押し出して製作された番組が「ブランデッド・エンターテイメント」と呼ばれます。
[追記:2005.6.30]
上のCMスキップについて、国内での調査結果が掲載されていたのでメモしておきます。
HDD/DVDレコーダーのユーザーが録画番組のCMをスキップする率は7割に上ったようです。
・HDDレコーダーのCMスキップでも「CM価値下がらない」
「プロダクト・プレースメント!、ブランデッド・エンターテイメント!、おお、目新しくていいじゃないか!!」と思うかもしれませんが、制作に関しては問題点があるようです。
それは、商品の発表、発売のタイミングと番組の放送がリンクしないといけないということ。
番組の種類にもよりますが、商品を番組内に登場させるということになると、企業側が番組制作の企画段階から参加せざるを得ないですし、制作日数もTVコマーシャルのそれとはだいぶと違うでしょう。
とは言え、人気俳優等がかっこよく商品を使っていたり、さりげなく商品のアピールポイントを語ったりすれば、購買意欲はTVコマーシャルとは比べ物にならない程上がるでしょう。
将来的にはデジタル家電の進化に伴って、番組内に登場している商品に興味があればサブ画面等に情報を表示して、さらにネット上のそのブランドの商品ペ−ジにリンクして購入まで誘導するといったことができるようになるかもしれません。
というか、できるでしょうね。
そういうことを考えると、これからは、そういう流れをうまく誘導することのできる“インターフェイス・デザイン”がより重要なものになってくるのかも知れません。