DTPセミナーの覚え書き
少し前に参加したDTPセミナーの覚え書きです。
大きくは以下のような内容。
- Illustrator CS3以前からCS4への移行
- PDFファイルについて、など
■ Illustrator CS3以前からCS4への移行
CS3以前であった“フィルタメニュー”が廃止され、“効果メニュー”に統一されているので注意か必要、というか、最初は混乱しそう…。
また、CS4ではオブジェクト・トンボの生成方法が変更になっていて、従来のやり方でオブジェクト・トンボを作成しようと思っても、アピアランスの分割を選択しないとオブジェクトにならない使用になってしまっているらしい。
ワンステップ手数が増えるということです。
今のところ、その回避方法としては、CS3のプラグイン・フォルダあるトリムマークの作成フィルタをCS4のプラグイン・フォルダに突っ込んでやれば良いとのこと。
ただし、この方法は非公式なやり方なので、不具合が発生する可能性がなきにしもあらず…、自己責任でとのことでした。
Illustrator CS4で追加された主な機能としては、
- 複数のアートボードを使用可能
- アプリケーション・ウィンドウ、アプリケーション・バー、タブウィンドウの採用
- マスク要らずの透明なグラデーション
- 塗りブラシツール(消しゴムツールの逆バージョンのような効果を適用できる)の追加
- グラデーションUIの変更と、ライブカラー、交換用スウォッチ(Kuler)、など
■ PDFファイルについて
入稿に使用できるPDFフォーマットは2種類。
- PDF/X-1a
カラースペース:CMYKのみ、透明オブジェクトには非対応 - PDF/X-4
カラースペース:RGBもOK、透明オブジェクトにも対応
今のところ、このフォーマットがIllutratorネイティブのファイルデータに一番近い
ただし、印刷にはAPPEに対応したRIPが必要になるため、対応できる印刷会社を確認する必要がある
直接書き出しPDF(ダイレクトPDF)v.s. Distiller PDF
InDesignやIllutratorから直接書き出したPDFファイルと、PSファイルなどをDistillerにドロップして変換したPDFファイルの今後については、最新バージョンのDistillerでも、透明の概念が無いため、PDF/X-4形式のPDFファイルが完璧に生成できないので、Distiller PDFに関しては消えていく可能性があるかも…。
最後に、これはPDFファイルに限ったことではないですが、画像データを割り付ける際に使用するフォーマットが、従来は .eps 形式が主流でしたが、今後は .psd 形式や .ai 形式などのネイティブ・ファイルが主流になるだろうとのことでした。