メタ・ノート

Maker’s で制作したものの記録:その4(一息ついて小物の制作)

Maker’s神戸で制作したものの記録:その4です。

予告した通り今回の制作物もiPhoneに関連したものです。

前回のiPhone用、iPad用スタンドでだいぶと時間をかけて制作したので、今回は少し軽めのものにしました。


手軽に作れるものということで、これまでに使った素材、アクリル板とMDF板を使ったものです。

できたものはこちら。

レーザー加工で制作したデザイン用テンプレート

海外で実際に入手できるものではステンレスで作られたものも見受けます(こちらとか)が、iPhoneアプリ制作の現場で、デザイナーやプログラマーなどが画面のデザインや仕様を検討、いわゆるペーパープロトタイプを制作する際に、iPhoneの形状や画面プロポーションをノートに簡単に描くためのテンプレートです。

左、真ん中はアクリル板を使用、右はMDF板を使用して制作しました。

実際に使えるのはアクリル板の方ですが、MDF板のものは、アクリル板で制作するに際しての参考用に作っています。アクリル板は結構高価ですからね、、。

ちなみに、同じように見えるアクリル板でも、真ん中のものと左のものでは製造方法に違いがあり、レーザーカットの際にも仕上がりが微妙に違います。

具体的には、真ん中の厚い方がキャスト材と呼ばれるもので、左の薄い方は押し出し材のアクリル板です。

双方の材質の違いについては「アクリル板でキャストと押し出しの違いはなんでしょうか? – Yahoo!知恵袋」辺りを参考にして頂くとして、レーザーカットした際の違いは、キャスト材の場合、彫刻した部分が白っぽくなるのに対して、押し出し材の方は、それ程白っぽくならないところ。

ですので、名前プレートや絵柄をくっきりと見せる必要がある場合には、キャスト材のものが最適ということになります。コスト的な面では、製造工程の手間の関係で押し出し材の方が比較的に安価で有利です。

あと、押し出し材を今回初めてカットして判ったことですが、切断面が解けたようになり非常にべたつくということ。

キャスト材では、切断面も非常にシャープでべたつくことなどありませんが、押し出し材はこの点が使い辛いというか使えない印象でした。

彫刻の具合はなかなか良いので残念なところです。

今回は少し簡単なものでしたので、オマケ的にその他制作した小物たちも一緒にご紹介。

レーザー加工で制作した小物雑貨

左から順に、お盆休み明けに販売開始する新製品のパッケージ用にサンプル型と実際のパッケージの一部、既存のクリップにアクセントでレーザー彫刻したもの、端材で作ったコースターです。

クリップへの彫刻は、位置決めにコツがあり、たこ焼き器の穴のように、丁度クリップがひとつひとつ入るようなゲージを予め作成しておき、そこへクリップを固定してレーザー彫刻します。

そうすることで、毎回位置決めに苦労することなく、簡単に数もこなしていくことができるんですね。

パッケージの一部で使用している紙製のものも、この手法で制作しました。

というところで、もう少し続きます。

▼ 前回までのエントリーはこちら
Maker’s で制作したものの記録(最初の一歩)
Maker’s で制作したものの記録:その2(さらに素材を変えてみる)
Maker’s で制作したものの記録:その3(調子にのって)

▼ 次のエントリーはこちら
Maker’s で制作したものの記録:その5(新たな機材をマスター)